保健師の勤務地の一つに挙げられる健診センターで働く上で求められる資質の一つが採血の技量です。
保健師は健康的な生活を送るための指導が主な仕事となりますが、業務の一環として採血を行うこともあります。
採血は患者に負担を掛けないことが大前提です。
速やかに血管を見つけ出すのはもちろん、できる限り痛みを感じないように針の抜き差しをする技術も求められます。
年齢や性別で細かく違ってくるので、柔軟に対応できるように仕事を通して学んでいかなくてはいけません。
健診センターの勤務は、ほぼ固定されているので基本的に同じ作業の繰り返しとなります。
ルーティーン作業に楽しみを見いだせる人にとってこの点は魅力です。
単純作業が苦手で常に新しい刺激を受けたいという場合には、地方に足を運ぶ巡回健診に積極的に参加するなど自分なりの工夫が必要になります。
健康に関する指導がメインとなる保健師は業務中に様々な人と接することになるので、コミュニケーション力も重要なスキルの一つです。
保健師の中には事務的に説明をするだけで済ませてしまう人もいますが、一方的な会話で信頼関係を築くことはできません。
しっかりと相手の話に耳を傾けて、正しくアドバイスをすることが一流の保健師になるための秘訣です。
同じ健診センターでも、勤務地で共に働くスタッフや利用者の人柄は異なります。
転職を考えている人は、失敗を避けるために単発のバイトなどで雰囲気を確かめておくのも有効な手段です。