健診センターの保健師の仕事とは

健診センターで働く保健師の仕事は、主に健診者の健康上の相談にのることです。
単に相談に乗るだけではありません。
問診票、健診の結果などから今後起こりうる健康上のリスクを予測しながら、相談にのりつつ今後の健康指導を行います。

通常保健師の仕事では、自分一人が複数人を同時に集めて健康教育を行うことも多いです。
また個別相談にのるときでも、そのベースとなる情報が何もなく、相手の主張のみということも多いのです。
保健師として本当は個別性を重視した健康相談を行いたいけれど、なかなか相手に踏み込めないという現状もあります。

しかし健診センターでは、健康指導のもとになる情報、つまり健診結果があります。
そのため、より個別性を重視した健康指導を行うことができます。
また問診票や健診結果というのは個人情報になるため、保健師と健診者の1対1で面談をすることが多くなります。
健診者の中には「会社の健診で来ただけだし自分の身体をチェック出来たらそれでいい」「大きな病気がなければそれでいい」と、あまり健診結果を重視しない人もいます。
しかし、前年度と比較すると病的ではないけれど検査値が少し上がってきているということを気にする人もいるでしょう。
そして、健診の機会に相談をしたいと思っている人もいます。
そのように健診センターにはさまざまな人が訪れるので、保健師はその健診者の要望に合わせて保健、健康指導を行います。
保健師として一番専門性の生かせる仕事といえるのではないでしょうか。